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ビゼー/交響曲第1番ハ長調

なんと17歳のときの作曲。日本の高校2〜3年生。今時の若いモンは(汗)、いろいろ悩みとか苦しいこととかいっぱいあって、少年犯罪なんて当たり前の時代。とにかく今の若い人は頭の中がゴチャゴチャしてるが、この曲にはそんなもの全然感じさせない何か、というかノリの良さ。17歳で作った曲とは思えません!!

さすが後にカルメンやアルルの女を書くこととなる作曲家。音楽的には古典的でベートーヴェンとかモーツァルト。しかしそれらにも見られない独特なノリの良さ。ベートーヴェンモーツァルトに比べて「旋律的」とでもいうのだろうか?とにかく美しい。だがこの2曲に隠れているからか、あまり目立たないこの曲。昔、YAMAHA銀座店でこのCD探して買ったが、なんというCDの少なさ。この曲が入っているCDは、2〜3種しか置いてなかったか。他の有名交響曲なんか10〜20あるやつだって。すごく粗末な扱い受けている気がする。全然目立たないけどビゼーだって交響曲作っているんです。この一曲だけだけど。まあ確かにベートーヴェンとかに比べれば(ベートーヴェン交響曲の1番にさえ比べてもですが)構成的に甘いところとか、よく聞けば分かるけど…。確かに再現部の第二主題へのつなげ方とか…無理矢理だろうか。でもここまでノリの良いのも珍しい。聞いて損はないです。

もっともノリが良いのは4楽章だろうか。これを聞いてなぜかカルメンの「終曲」を思い出した。何か似ている。テンポはこの4楽章の方が速いわけだが。この4楽章の構想と何らかの関連性アリと見て良いだろうか?

ちょっとそれるが2楽章。もはやオーボエ協奏曲です。CDの曲目リストに1番オーボエ奏者の名前が書いてある。ドヴォルザークの新世界2楽章にもイングリッシュホルン奏者の名前は書いてなかったのに。それだけオーボエソロの占める部分が大きいかというと、そうでもない気もするのだが……。なんででだろう。旋律イ短調。「ミーファミレミファーレミー」と単純だがそれなりに美しいね。

3楽章ある意味すごい。ト長調。スコア見るとトリオ部分の木管がずーーっと、スラー。本当に全部つながっている。こんなの無理だからどっかで息継ぎするのだろうけど。それにしてもこの旋律がまた神秘的で…。最初弦が4度和音の後に木管が「ヒュラヒュラ〜」。

ちなみに、この「交響曲第1番」という名前だがいろいろあって、「1番」は無視して、ただ「交響曲 ハ長調」と呼ぶことも多いよう。いや、その方が普通は多い。フランクなど生涯に1曲しか残していない作曲家は普通はただ調性で呼ぶ。フランクの場合、「交響曲ニ短調」。実はビゼーは2番と3番を作曲していた模様なのである。だからこれが1番と呼ばれている。しかしその2番と3番はどこにも存在しない。というのは晩年になってビゼーが後世に残すべきでないと見て焼却してしまったという。うーん。

僕この曲だ〜い好きです。なんでこの曲をどこかのオケでやるという話を聞かないのだろうか。ていうか、本当に17歳で書いた曲なんですか??


CD講評

マリナー/アカデミー管弦楽団/1992年/EMI

評価:A

これは良い演奏。曲の雰囲気にマッチしている。なんか軽快で聞いているうちにどんどん楽しくなれる。軽い曲でもやっぱり重厚に行けー!という人には向いていないかもしれないが。録音は1992年で新しく音質良し。演奏技術もバッチリ。音色的に安定していて聞き苦しいところなし。

ちなみに自分が持っている物(TOCE-4010)のカップリング曲はアルルの女。だがそれよりこの交響曲の方が演奏的にはマッチしているかも。。


(2004.01.01)

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